森博嗣 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

北極基地の近く、海底5,000メートルで稼働し続けるスーパーコンピュータ「オーロラ」。忘れられた存在だったが、暴走の可能性を感じた政府は、ハギリに停止を依頼する。接触もできない、データを蓄積するだけのオーロラは何を見つめているのか。

森博嗣のWシリーズ全10巻、6巻は南極編。散々先鋭化した電脳と出会ってきたハギリだけど、また違うテイストでくるから森博嗣の深さハンパないな。変わりゆく世界を受け入れざるを得ない社会をダイナミックに書いていて、それはSFではなく、私が接しているものだと感じさせてくれる。

茂木誠監修 武楽清・サイドランチ マンガでわかる地政学

自国中心主義を進めるアメリカ、EU離脱を検討し始めたイギリス、南シナ海への勢いを隠さない中国、混乱を増す中近東。様々な国と国との関係は、地形によってどう変わっていくのか。地政学を切り口に世界史の大局を解説する。

時間の流れが世界史になり、その流れを作るのが地形である、というと格好よすぎ? 今まで触れていないジャンルだったので読んでみた。冲方丁の小説に出てくるキャラクターのジョークややりとりは、バックグラウンドがあったのかと気づかせてくれる。こういうホップ・ステップ・ジャンプのホップを読むと、ステップを教えてほしい。

マンガでわかる地政学 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)

マンガでわかる地政学 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)

阿澄思惟 忌録: document X

著者が2006年から2012年までに収集した記録から4点を公開する。1992年、両親の目の前から消えた少女、事件か事故か交霊で娘を呼ぶ「みさき」。目にすれば数日後に死ぬと言われる護符の顛末「光子菩薩」。出版社に残されていた沖縄の幽霊屋敷にまつわるデータ「忌避(仮)」。ネットに残されたブログの一つでしかないのだが、誰かが部屋に忍びこんだ形跡を感じた彼女は……「綾のーと。」 。

これジオシティーズで読んだやつだ! この感覚をポジティブに受け止めていただければと思います。常に読みたい作品ではないけど、5年に1冊あれば嬉しい。

忌録: document X

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