三上延 ビブリア古書堂の事件手帖3 栞子さんと消えない絆

鎌倉で静かに店を開くビブリア古書堂。本狂いの店主と、本を読むのに抵抗がある俺は、今日もお客から奇妙な依頼を受ける。処分されてしまった本。タイトルも思い出せない子どものときに読んだ絵本。宮沢賢治……。
キャラクターが魅力的で、本が謎の中心にあって、それで面白いんだから読者(俺)は大満足。宮沢賢治のネタなんて分かっちゃうといえば分かっちゃうんだけど、物語の中の気づかなさと距離ができるから素敵だ。

マーク・グリーニー 暗殺者グレイマン

人に溶け込み、その姿を巧妙に消すグレイマンと呼ばれる男がいる。元CIAの暗殺者ジェントリーは、ナイジェリアの大臣暗殺の帰路から一転、仲間たちに急襲される。大臣の兄である大統領が復讐を命じたのだ。世界から集まった賞金稼ぎのベテランチームがジェントリーを殺しにかかる!

男の子が大好きな中二病妄想を、大人のリアルさに昇華した素晴らしいエンタテインメント。銃、ナイフ、近接格闘に乗り物までバンバン! ガンガン! 読ませるぜ、これは。勢いがありすぎて『ジャッカルの日』ほどの渋さはないけど、読むストレス解消になった。

暗殺者グレイマン

暗殺者グレイマン