ドン・ウィンズロウ 仏陀の鏡への道

19977年、西海岸のサンフランシスコ。鶏糞を研究する化学者を探してニール・ケアリーは、返還前の香港、そして中国へと飛ぶ。
もしかして8年ぶりに再読。ニールの成長と活躍だけでなく、裏テーマでもある”成し得なかった歴史”が前作より格段にアップ。毛沢東を継承する、偉大なる広大な中国の奇想天外さといったら。しかし本当に難しい時代だったんだなぁ。シリーズ最長にして、ニール最大のピンチ。決まり金玉が懐かしくて最高!

仏陀の鏡への道 (創元推理文庫)

仏陀の鏡への道 (創元推理文庫)

森博嗣 小説家という職業

森博嗣がどうして小説家になって、どのように計算して作品を出してきたのか。
具体的な部数や売上を公表した本として話題になったな。妻が分娩台に乗ってから、腰を摩るまで時間はあるし、集中して本は読めないし、そうだ森博嗣の新書を読もう! となった。ちょうど読み終えるタイミングで第一子が誕生。父になる日が来るとは。とりあえず思いだけでは小説は書かれないし、一手でも動かせという話し。時間を守れや、信頼を崩さないは昔から何度も書かれてきたが、今になって響く言葉だ。

小説家という職業 (集英社新書)

小説家という職業 (集英社新書)

ドン・ウィンズロウ ストリート・キッズ

1976年5月。8月の民主党全国大会で副大統領候補になる上院議員から、娘を探してほしいと依頼が入った。片手のないプロに探偵業を叩き込まれたニールは、ロンドンでの目撃情報を頼りに夜の世界を捜索するが……。
ニューヨーク! あぁ、ニューヨーク! いつかニューヨークに行ったときは、これを読もうと初読から思い続けて15年? えっ、嘘。そんなに? というぐらい好きで愛して何度も読み返してきた作品である(舞台の多くはイギリスなんだけどね)。探偵のハウトゥから、ボーイ・ミーツ・ガール、憎たらしい台詞に、どの舞台も合わせ技になって素晴らしい。

ストリート・キッズ (創元推理文庫)

ストリート・キッズ (創元推理文庫)