林望 恋の歌、恋の物語 ― 日本古典を読む楽しみ

恋をテーマに『万葉集』『古今集』『伊勢物語』『源氏物語』など、日本の古典の魅力を縦横に解説。
僕たちがスマホで写真を撮るように、遠い昔は恋を中心に詠っていたんだ。古典の代表作の切り抜き、それも熱愛を紹介しているので(抜粋でもあるが)とりあえず古典の面白くて色っぽいところを丸かじり。今年は『源氏物語』をクリアしないと。

野澤道生 教科書一冊で解ける東大日本史

東京大学入試の日本史は、教科書の知識で解ける・提示された資料に過不足はない・日本史の本質を問う、内容になっている。市民講座で人気となった内容を書籍化。
こういう新書って、賢くなったような優越感の刺激が気持ちいいよね。新書はおじさんをダメにするライトノベルや。日本史は中学校までの暗記しかしていないので、ダイナミズムを理解して述べる東大受験生すげえなあ。20年ほどで知識も変化しているので、日本史は一通り読まないと。

教科書一冊で解ける東大日本史 (光文社新書)

教科書一冊で解ける東大日本史 (光文社新書)

今村昌弘 屍人荘の殺人

ペンション紫湛荘で毎年行われる神紅大学映画研究部の夏合宿。ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介に、探偵少女を名乗る剣崎比留子は、脅迫状が届いたとの噂を聞き、人数の穴埋めと興味本位で参加した。合宿初日の夜、肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇する。ペンションに立てこもった面々だったが翌朝、密室で部員が殺されていた……。
第27回鮎川哲也賞を受賞、その後『このミステリーがすごい!2018年版』第1位、『週刊文春』ミステリーベスト第1位、『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位となった話題作。「話題になりすぎやけどどうなんや?」と母に背中を押されて読んでしまった。続いて読み終えた母曰く「なんで話題になったんや?」だそうです。分からんこともない。変化していくシチュエーションは結構ワクワクしたんだけど、ピシャリと打たれるような快感を楽しみにしていたのかも。

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人