小川一水 天冥の標4 機械じかけの子息たち

大師父が命じた「性愛をもって人を喜ばせなさい」。この言葉を守り続ける“恋人たち(ラバーズ)”。その集団によって目覚めた少年キリアンは、性の中に求めるべきものを探すが……。

あらすじを書く力は、これが限界だ。様々な感想が出ているシリーズ4作目。シチュエーション色々、これがSFならではの官能か! と楽しく読めました。シリーズに合流していく、大きな波に乗せていくダイナミズムは歴史小説のよう。しかし宇宙船の中でとか、宇宙空間でとか、どうして苦手なんだ。

斉藤洋 ルドルフとスノーホワイト

1匹の魚を盗んだことから、知らない街・東京に来てしまった黒猫ルドルフ。大きなトラ猫「イッパイアッテナ」と出会い、飼猫ブッチー、ブルドッグのデビルとも友達になってしまった。神社の軒下も住み心地がよければ、もう第二の故郷だ。平和が続くかと思いきや、ブッチーの子ねこ、チェリーが行方不明に!ルドルフに憧れていたチェリーは、もしかして旅に出た⁉︎ボスねこ、スノーホワイトとの旅が始まる!

シリーズ5作目が出るというので続けて再読(結局延期したけど出るのか?)。時間の経過で、少しずつ大人になっていくルドルフ。楽しいフラフラした日常も落ち着き、まさかの横浜死闘編に巻き込まれる!スノーホワイトとの旅が恋にならないのも良いんだよなあ。3作目から10年ぶり、1巻目から25年ぶり。眠ったシリーズを起こす恐ろしさよ(斉藤洋はずっと起きていると思っているだろうけど)。

 

斉藤洋 ルドルフといくねこくるねこ

1匹の魚を盗んだことから、知らない街・東京に来てしまった黒猫ルドルフ。大きなトラ猫「イッパイアッテナ」と出会い、飼猫ブッチー、ブルドッグのデビルとも友達になってしまい、神社の軒下も住み心地がよければ、もう第二の故郷だ。そんな時、川向こうからやってきたドラゴン兄弟は、不穏な風を運んできた。ブッチーの様子もおかしく、様々気になるルドルフだが……。

シリーズ5作目が出るというので続けて再読(結局延期したけど出るのか?)。ノラ猫、飼猫、飼い犬、それぞれの立場を超えて、楽しいフラフラした日常系と、巻き込まれ型の任侠ものが融合するので面白い。この世界に溶け込んだと思ったのに、あの子の声が聞こえて……。せつなすぎる。シリーズ3作目も笑いあり!涙あり!決闘あり!登場キャラ皆んな大好きだ。

ルドルフといくねこ くるねこ (児童文学創作シリーズ)

ルドルフといくねこ くるねこ (児童文学創作シリーズ)