小川一水 天冥の標8 ジャイアント・アーク

「起きて、イサリ」強制的に目覚めさせられたイサリは、妹ミヒルと対面するが残酷な現状を知らされる。戦いは最終段階を迎え、人類の結末が近づいている。絶望するイサリに謎の監視者が「非感染者の生存者たちがいるかもしれない」と囁きかける。深層へ飛び込んだイサリが見たものとは、出会った人とは、その世界とは。

遂に巨大な物語の舞台はメニー・メニー・シープへ。1巻の鏡写しとも呼べるシリーズ8巻は、言うなれば物語のバトンゾーン。曇っていた物語がスッキリと晴れたと同時に、今まで散りばめられていたエピソードが再登場し、モヤモヤは増すばかり。残り5冊。俺ガンバレ。

天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART1

天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART1

天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART2

天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART2

大沢在昌 新宿鮫1 新装版

仲間に頼らず、孤独に捜査をする新宿署刑事「新宿鮫」こと鮫島。日本一の繁華街、歌舞伎町で警官が連続して射殺された。署員たちによる必死の捜査が行われるが、鮫島は密造銃の天才・木津を追う。ヤクザや不審者が跋扈する新宿で、大胆な犯人の狙いとは……。

シリーズ2作目「毒猿」がミステリーランキングに入っているので読んでみた。圧倒的な存在感のちょい役ヤクザや、エリート街道から放り出された鮫島の過去が読み応えありすぎだろう。巨大な組織な一匹狼ものは得意ではないけど、描写がくどくないので一気に読めてしまった。80年代の古さが逆に味がある。クライマックスの疾走感も大満足で、2作目がとにかく楽しみ。早々に読んでしまおう。

新宿鮫 新装版: 新宿鮫1 (光文社文庫)

新宿鮫 新装版: 新宿鮫1 (光文社文庫)

  • 作者:大沢 在昌
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/02/13
  • メディア: 文庫

テレビ東京ワールドビジネスサテライト Vチューバー相内ユウカが経済ニュースわかるまで聞いちゃった。

テレ東系列ワールドビジネスサテライトから生まれたVtuber相内ユウカとキャスターが2019年のキーワードを解説。年金問題・5G・GAFA・米中問題などなど、2020年の気になるニューストピックスの入門書。

社長から読んでみたら? と渡されたので。2019年の話題ニュースから、2020年にもポイントとなるキーワードを会話形式でわかりやすく解説。日産ゴーン問題はどこが有罪か項目別になっていることが理解しやすい。しかし本にする意味、しかもARアプリと表紙を連動させる必要はあったのか。相内ユウカとキャスターのやりとりが旧時代的で、わかりやすいだけに大変残念。

Vチューバー相内ユウカが経済ニュースわかるまで聞いちゃった。

Vチューバー相内ユウカが経済ニュースわかるまで聞いちゃった。