安田登 能 650年続いた仕掛けとは

歴史の中で数々のエピソードとして登場し、豊臣秀吉も愛した能。能はどのようにして生まれ、流行り廃りがありながらも、なぜ今日まで続いてきたのか。Twitterで紹介されていたので読んでみた。親戚が集まると謡いだす老人がいて、またそれに続く人がいて、ど…

三浦展 日本人はこれから何を買うのか? 「超おひとりさま社会」の消費と行動

2035年には、一人暮らし世帯が家族世帯を逆転し、主流となる日本。今私たちが平均だと思っているものは、いつまで続くのか。そしてどのように変化をしていくのか。「書いてあるのは分析だけなんだけど」と不動産関係者から借りた1冊。「葬儀関係はどうなるの…

池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題7 Gゼロ時代の新しい帝国主義

出張中に食事をしながらサクサク読める好きなシリーズで、2016年の世界動向をまとめた1冊。今のニュースを見るのに復習をかねて超利口。池上彰の意見はなくても、高い理想が垣間見えて、とても好き。知らないと恥をかく世界の大問題7 Gゼロ時代の新しい帝…

ジョン・グリーン アラスカを追いかけて

アラバマの高校に転入したマイルズは、寮生活を通して仲間たちと出会う。自分とはまったく違う、カリスマ的魅力をもつ女の子アラスカに惹かれていく。しかし、あることをきっかけに2人の人生は永遠に変わってしまう。新聞の読書欄で読みたくなって。何を勘違…

井上章一 京都ぎらい

京都に生まれ、京都で育ってきた著者が書く、新・京都論。井上章一の捻くれた願望と妄想とで、京都のイメージをバカバカしく茶化した堕書。『つくられた桂離宮神話』を面白いと思ったけど、それは霞んでしまい、その思い出さえ殺してしまいたい。著者の姿勢…

黒川信重 ラマヌジャン探検 天才数学者の奇蹟をめぐる

およそ100年前、30年少しの短い生涯で終えた天才数学者ラマヌジャン。彼の生涯と、残した数式を紹介する。順列組み合わせを勉強しなおす機会があった流れで、数学の本が読みたいと思って。エッセイ的なものか、ドキュメンタリーかと思っていたら、ほとんど数…

塩田武士 罪の声

父の遺品の中から見つかった、カセットテープと黒色のノート。そこには記憶にない幼少時代の自分の声が入っていた。それは31年前に未解決のまま終わった「ギン萬事件」で犯人が使用した音声だった。一方、大手新聞社文化部の記者は、特集記事の助っ人として…

津原泰水 11 eleven

戦時中、見世物小屋で日々の金を稼ぐ、血の繋がっていない異形の家族。百年に一度生まれ、未来の事象を伝えるという「くだん」を一族に加えようとする。(「五色の舟」) 戦争に召集された領民に変わり、戦地へ行った偽りの領主の息子。帰国したが、自分は死ん…

麻見和史 石の繭 警視庁殺人分析班

新橋のビル内で、モルタルで固められた変死体が見つかった。計画的な犯行に捜査は難航するかと思われたが、犯人から捜査本部に電話が! 交渉を担当することになったのは新米刑事の如月塔子だった。癖の強い面々と共に、塔子は次の事件を止められるのか。週刊…

池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題6 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか?

ちょっとした時間つぶしに読めて、今のニュースを見るのに復習をかねて超利口。2015年の世界動向をまとめた1冊。日本にとっては戦後70年。アメリカでは中間層の消滅を語り、次期大統領選を予想するも、トランプ(大統領)の名前はなし! 本当、どうなるかわか…

今泉忠明 おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典

ベストセラーか凄いなと思っていたら、妻が読みたがっていたので購入。内容はタイトルそのままで、ミニコラム集でサクサク読める。とりあえず動物、昆虫の世界に入れる楽しさがある。類似本もいっぱい出てるし、いいヒット作を作ったんだなあ。出版元の高橋…

帝国データバンク情報部 藤森徹 あの会社はこうして潰れた

倒産した企業の事例集で、解説、考察がない点は人によっては物足りないかも。倒産の原因が書かれていれば、解説もいらんだろうけど。柱が1本しかなかったり、逆に増やしすぎたり、国際情勢で金まわりが極端に悪くなったり、学ぶことは沢山ある。一族企業、老…

石水創 「白い恋人」奇跡の復活物語

2007年8月、賞味期限の改ざん、ずさんな生産ラインの告発。誰もが知っている北海道のお土産銘菓「白い恋人」の生産が止まった。あれから10年。35歳の若き社長が立て直しを振り返り、当時を知らない新たな世代へ、石屋製菓と北海道の未来を語りかける。朝日新…

森博嗣 キシマ先生の静かな生活 The Silent World of Dr.Kishima

助手の地位に留まっているが、先生は素晴らしい人だ。研究にしか興味がない。そんな先生が計算機センターの事務員である沢村さんに恋をしてしまったようだ。まさか先生が人に興味をもつなんて。『まどろみ消去』に収録されていた名作をKindleで再読。初めて…

上遠野浩平 荒木飛呂彦 恥知らずのパープルヘイズ ジョジョの奇妙な冒険より

あのイタリアの冒険から半年。組織を裏切ったパンナコッタ・フーゴは、幹部から呼び出しを受ける。命令は、表舞台に顔を出したボスが危険視する、もっともヤバい麻薬チームの壊滅。フーゴは再起へのチャンスとして呼ばれたのか、それともただの捨て駒として…

伊坂幸太郎 マリアビートル

東北新幹線に乗り合わせた、酒に溺れた元殺し屋の木村。大物の息子を連れて帰るコンビ、檸檬と蜜柑。悪魔が中学生に化けた王子。運のない殺し屋の天道虫。それぞれの目的が複雑に絡み合い、どう落とすか決められない殺し屋たち。上野から盛岡までのノンスト…

湊かなえ 白ゆき姫殺人事件

化粧会社の美人社員が山中で殺害された。被害者と近い関係者から情報を得た週刊誌のフリー記者・赤星は、同僚の冴えない女性に注目する。事件後、その女性は不自然に失踪。数々の目撃証言がある彼女が犯人なのか?映画の予告が面白そうだったのと、隣の妻が…

大鐘良一 小原健右 ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験

2008年2月、10年ぶりに日本で宇宙飛行士の募集が、JAXAから発表された。史上最多の募集をかいくぐり残ったのは10名。それぞれの専門職の中でも優秀なベテランが残ったが、最終審査では意外な一面が表れる。選抜試験にNHKの取材班が密着した渾身のドキュメン…

森博嗣 封印再度 WHO INSIDE

仏像画家・香山林水が密室のアトリエで不可解な死を遂げた。実は50年前にも、林水の父である風采は家宝「天地の瓢」「無我の匣」を前に、同じように亡くなっていたのだ。パズルをきっかけに事件に関わった西之園萌絵と犀川創平だったが……。久しぶりに再読。…

広瀬友紀 ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

「これ食べたら死む?」どうして子どもは言い間違えるのか。言葉を身につけていく上での珍プレーをまとめながら、言語習得のメカニズムを見つめる。これから言葉を身につけていく子どもがいる身なので読んでみた。子どもはトライアンドエラーを繰り返しなが…

冲方丁 テスタメントシュピーゲル3 下

近未来ウィーン。人種・文化・技術・遺産が集結する国際都市ミリオポリス。公安高機動隊MSS、警察部隊MPBはリヒャルト・トラクル率いるプリンチップ社の誘導に屈してしまう。残された最後の切り札は1枚。涼月が敵を蹴散らし前に進むのみ。ミリオポリスを疾走…

冲方丁 テスタメントシュピーゲル3 上

近未来ウィーン。人種・文化・技術・遺産が集結する国際都市ミリオポリス。公安高機動隊MSS、警察部隊MPBはリヒャルト・トラクル率いるプリンチップ社の誘導に屈してしまう。残された最後の切り札は1枚。涼月が敵を蹴散らし前に進むのみ。散りぢりになった特…

黒木あるじ 全国怪談 オトリヨセ 恐怖大物産展

全国怪談2冊目。北海道から沖縄まで各都道府県にまつわる怪談を紹介。ホロリから廃墟、UFOもあって、幅広くて好きなシリーズなんだよなあ。大阪と岡山の舞台は実在するようなので行ってみたい。全国怪談 オトリヨセ 恐怖大物産展 (角川ホラー文庫)作者: 黒木…

小瀬木麻美 調香師レオナール・ヴェイユの香彩ノート

若くして香水の世界的ヒット作を生み出した、一流調合師レオナール・ヴェイユ。彼は香りから色を感じる共感覚者で、今は依頼者だけのプライベート調合を行なっている。月見里瑞希は先の短い母のために、彼女の思い出を香水にしてほしいと依頼する……。香りに…

詠坂雄二 ドゥルシネーアの休日

東京タワー付近で見つかった死体は、以前に起こった連続殺人事件の模倣なのか? ミッション系全寮制女子校で、罪を償うために1人で祈り続ける少女。伝説となった探偵の汚れを拭ってきた無愛想な助手。どうして全ての事柄は繋がってしまうのか。好きでも嫌い…

倉狩聡 いぬの日

わたしの名前はヒメ。家族はわたしのことを犬という。でも犬ってなに? 家族から虐げられたペットのヒメは、流星群の夜に光る石を食べて、犬以上の知性を持ってしまった。人の言葉を話せるようになったヒメは、家族を支配しようとするが……。わーい! 久しぶ…

東野治之 聖徳太子 ほんとうの姿を求めて

聖徳太子とはどのような人物で、何をなし得てきたのか。憶測ではなく、残された資料から読み解く聖徳太子像。なぜ歴史の中で神格化され、今日の論争が起こってきたかを解説する。日本史に興味のある中高生が本書に触れていたら、とても刺激になるであろう1冊…

原作・弐瓶勉 小川一水・飛浩隆・他 BLAME! THE ANTHOLOGY

弐瓶勉が生み出した、無限に建築増殖し続ける世界を舞台に、現代SF作家が書くトリビュート作品集。それぞれBLAME! の世界観を満喫させてくれるけど、飛浩隆「射線」の飛躍力とクオリティは異常でしょう。「射線」は1ページ目で「えらいもんを読んでいるぞ」…

デイヴィッド・ハンドラー 笑いながら死んだ男

作家ホーギーが受けた依頼は、元超売れっ子コメディアン、ソニー・デイの自伝執筆だった。不幸にも元"全米を沸かした者"同士、打ち解けることはなく、インタビューもうまく進まず、ホーギーは命を狙った脅迫までされてしまう。どうして誰かが、何に、嘘をつ…

伊藤由佳理 研究するって面白い! 科学者になった11人の物語

数学、医学、化学、生物学など理学、理工学の世界で活躍している11人の女性たち。どうしてその道に入り、どんなことに悩んだのか。それぞれの思いを、この世界へ憧れる少女たちに語りかける。好きだからそのまま道を歩んだ人もいれば、家族の反対や、出産で…