平山夢明、他 瞬殺怪談 斬

1分以内で読める過去最恐怪談162話。平山夢明、我妻俊樹、伊計翼、宇津呂鹿太郎、小田イ輔、黒木あるじ、黒史郎、小原猛、神薫、つくね乱蔵、丸山政也の11名による共作。 トップスピードでビビらせにくる怪談界のF1こと瞬殺怪談ですが、今回も大変満足。たっ…

渡辺昌宏 香りと歴史 7つの物語

歴史に登場した香りの数々。シバの女王と乳香、楊貴妃が愛した竜脳、信長が所望した蘭奢待……。歴史を左右してきた、香りのその魅力とは。 香り関係の本が岩波ジュニア新書と岩波科学ライブラリーから同時期に出たので、続けて読んでしまった。歴史好事家が香…

池上彰 はじめてのサイエンス

疑うところから始まる科学を、「物理」「医学」「地学」など6科目にわけて、その歴史とともに池上彰がわかりやすく解説する。 『おとなの教養』の続編。池上彰の本はもちろんいい本なんだけど、これにしても、他の著者の口当たりのいい本はあくまでも入門書…

飛浩隆 零號琴

遠い未来。特種楽器技芸士トロムボノクと相棒シェリュバンが依頼を受けて到着した惑星“美縟”。残された巨大楽器“美玉鐘”で作られた首都“磐記”では、全住民によって假面劇が演じられようとしていた。そこで奏でられる秘曲“零號琴”とは。 無料で遊べるスマホゲ…

中山市朗 怪談狩り 四季異聞録

怪異蒐集家・中山市朗の怪談集。四季折々に潜む恐怖を収録。 ちょっとした合間にKindleで怪談を読むのが好き。シリーズ安定の1作。怪談を読みたい人はこの『怪談狩り』シリーズからどうぞ。 怪談狩り 四季異聞録 (角川ホラー文庫)作者: 中山市朗出版社/メー…

アンデシュ・ルースルンド ステファン・トゥンベリ 兄弟の血 熊と踊れ2

獄中で出会った2人には共通点があった。兄であること。ヨン・ブロンクスを殺してやりたいほど憎いんでいることだ。連続銀行強盗の罪で捕まったレオは、再び史上最悪の略奪作戦を企んでいた。そこに関わってしまった兄弟、母、そして父親の物語。 超傑作『熊…

森博嗣 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

人工細胞で作られた生命体「ウォーカロン」。人間と容易に識別ができない存在を巡り、研究者のハギリは巻き込まれていく。超長寿化社会で子孫を残さなくなったヒトの先とは。 森博嗣のWシリーズ全10巻、その1。完結したあと、朝日新聞の書評欄で紹介されてい…

ほぼ日刊イトイ新聞 ほぼ日の怪談。

ウェブサイトほぼ日刊イトイ新聞で2004年から連載が続く『ほぼ日の怪談。』が文庫書籍化。読者からの体験談を120篇まで厳選し、恐怖から不思議なものまでを揃える。 kindleでさっと読めるのがよくて、通年で数冊怪談を読んでいる。やっぱりプロの語り口はす…

乙一 かいじゅうタイムズ

乙一が2018年7月から10月までに西日本新聞に連載したエッセイ。全50回と書き下ろしを収録。 けっして明るくない青春時代を過ごした著者が地元への恩返しにと、高校の思いでや駅前のことをつらつらと書くエッセイ集。何より、同朋である不安を抱える人々に「…

ケン・リュウ短篇傑作集 もののあはれ

ヒューゴー賞を受賞した「もののあはれ」や、妖怪退治を生業とする青年と妖狐の出会いを書いたスチームパンク「良い狩りを」など8篇を収録。 『紙の動物園』と対をなす短編集。『紙の動物園』の印象が強すぎて、SFセンスのない僕には少ししんどかったけど、1…

森本あんり シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理

どうしてトランプ政権が誕生したのかを、アメリカキリスト教史から読み解く。なぜ勝ち組の論理がまかり通り、ポピュリズムが蔓延していくのか。世界の大国アメリカの深層を探る。 トランプ政権の誕生が現代アメリカの流行などではなく、アメリカ建国から続く…

村上重良 世界の宗教

原始宗教から三大宗教、儒教・道教、ヒンドゥー教にジャイナ教まで、成立や発展の経緯、教えの内容をコンパクトにまとめたベストセラー。 なるほどしっかり『世界の宗教』が手元サイズでまとまったロングセラー。しかしコンパクトすぎて、ここから専門書に入…

18年度読んでよかった本

今年はこれがよかった!という俺ベスト(06年度)(07年度)(08年度)(09年度)(10年度)(11年度)(12年度)(13年度)(14年度)(15年度)(16年度)(17年度)。 70冊ほど読んだ2018年。この歳で整理整頓などの強烈なセルフマネジメントをした結果、…

ジョン・ヴァードン 数字を一つ思い浮かべろ

ある男に届いた手紙には、数字を思い浮かべろと書かれていた。もう一つの封筒にはその数字が! 男は古い友人である退職した刑事ガーニーに助けを求めた。しかし奇妙な脅迫は続き、事は最悪の事態に。殺されてしまった友人の周辺は、途切れた雪上の足跡など不…

横山秀夫 影の季節

警察内の人事担当である、D県警警務部警務課調査官の二渡真治。任期3年の掟を破り、天下り先のポストに固執する大物OBに困っていた。彼はなぜ専属ドライバーに辺鄙まで運転をさせるのか。その目的は? 他、警察内部の視点からドラマを書いた全4編を収録。 『…

早見和真 イノセント・デイズ

元恋人の家を放火し、その妻と双子を殺した死刑囚・田中幸乃、30歳。医師、幼馴染、片思い、刑務官など様々な人物を通して、マスコミ報道とは違う彼女の素顔と真実に迫る。 様々な人物のドラマと、主人公の素顔が見え隠れするミステリーっていいよね。リーダ…

中山市朗 怪談狩り 禍々しい家

中山市朗によるシリーズ第3弾。建物にまつわる怪談の数々。「新耳袋」で話題になった「山の牧場」の後日譚6話も収録。 実は怪談は寝しなに読むと怖くなったり、テンションがガタ落ちして寝れなくなるので、昼食時か、移動中に読んでいます。kindleならパッと…

後藤謙次 10代に語る平成史

消費税導入、バブル崩壊、政権交代、テロ、巨大地震。政治ジャーナリストの著者が目撃した平成の30年間を解説する。新しい時代へ進むために、時代の節目をふり返る。 30年といっても、項目別に書かれると違う印象がありますね。政治も自民党一本勝ちかと思え…

R・D・ウィングフィールド クリスマスのフロスト

ロンドンから70マイル離れた田舎町のデントンは、いつもは静かな地域だった。しかしクリスマスを目前に、少女の失踪、銀行強盗もどきなど、様々な難題が立ち上がる。事件を対応することになったのはフロスト警部。仕事は滞り、机は何一つ片付かない。しかし…

J・D・バーカー 悪の猿

「見ざる、聞かざる、言わざる」になぞらえ被害者の身体の部位を家族に送りつけてから殺す、連続殺人犯“四猿”。シカゴ警察の刑事ポーターも、長年追うことさえ叶わなかった。しかし事件は急変。四猿と思しき男がバスに轢かれて死んだ。自殺と思われた現場に…

壇蜜 壇蜜日記2

壇蜜の日常、2冊目。撮影、収録。天気は雨。猫と魚とコンビニの日々。 昨年Kindleのセールで購入したら「今年最高の収穫」になったシリーズ。2冊目も変わらず淡々と暮らし、人の目を気にしつつ、とても気持ちのいいリズムで書かれる生活。日々の合間に心地よ…

荒木飛呂彦 北國ばらっど 宮本深礼 吉上亮 岸辺露伴は戯れない 短編小説集

杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴が出会う奇々の数々。『幸福の箱』『シンメトリー・ルーム』『夕柳台』に、書き下ろし『楽園の落穂』を収録。 ジョジョ4部の高評価スピンオフが、短編小説としてさらにスピンオフ。Amazonの高評価にびっくり! 文章になって…

ピーター・ラヴゼイ 単独捜査

熱血が仇となり、警察を辞職した元刑事ダイヤモンド。デパートの警備員として雇われたが、閉店後に日本人の少女が隠れていたことから、失職させられる。ダイヤモンドは自閉症と思われる少女のために、親探しに乗り出すことになった。妻には呆れかえられなが…

荒木飛呂彦 維羽裕介 北國ばらっど 宮本深礼 吉上亮 岸辺露伴は叫ばない 短編小説集

杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴が出会う奇々の数々。『くしゃがら』『オカミサマ』『Blackstar.』『血栞塗』『検閲方程式』を収録。 ジョジョ4部の高評価スピンオフが、短編小説としてさらにスピンオフ。Amazonの高評価にびっくりして読んでしまった。文…

池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先

読書欲がないときに、スルスルっと読める池上彰の2017年世界動向をまとめた1冊。素麺みたいな本だな。今までKindleで読んでいたけど、回し読みできるよう紙に戻した。名敵役のごとく登場したトランプ大統領が熱い。 知らないと恥をかく世界の大問題8 自国フ…

平山夢明、他 瞬殺怪談 刺

1分以内で読める実話怪談157話。我妻俊樹、伊計翼、小田イ輔、神薫、川奈まり子、黒木あるじ、黒史郎、鈴木呂亜、つくね乱蔵、丸山政也、真白圭、平山夢明が競作。 百物語系が好きで読んでいますが、本書はとてもシンプルで、だからこそ切れ味よく見える。巧…

平山夢明 ダイナー

金銭トラブルから、プロの殺し屋が集まる会員制ダイナーで働くことになったオオバカナコ。ウェイトレスをヒトとも思わない客の面々。接客を1つ間違えれば死ぬ中で、彼女は脱出を諦めていなかった……。 NHKで小説の料理を再現するドラマがあって、読みたかった…

早坂吝 誰も僕を裁けない

「援交探偵」上木らいち第3弾! 名門企業の社長から、メイドとして雇われた彼女だったが、そこは奇妙な館だった。またもや殺人事件が発生! 一方、資産家令嬢と出会った戸田公平は、一晩の出来事で逮捕されてしまう。絶対的な法の前に、彼は無罪を主張できる…

池上俊一 パスタでたどるイタリア史

イタリアの代表的な国民食の1つ、パスタ。パスタは母の味であり、イタリアの豊かな地域色を反映する。しかしその歴史は、イタリアの苦悩を反映した。古代ローマのパスタの原型に始まり、侵略と統一、大航海時代がもたらしたトマトなど、様々な表情を見せる。…

M・ヨート H・ローセンフェルト 犯罪心理捜査官セバスチャン

帰宅しない少年は、心臓をえぐり取られて発見された。猟奇的な事件に、国家刑事警察の殺人捜査特別班へ救援要請が出された。4人のプロチームに加わったのは、自信過剰で協調性ゼロのプロファイラー、セバスチャンだった。早々に片づくと思った事件は、意外な…