2007-12-31から1日間の記事一覧

石原千秋 国語教科書の思想

石原千秋『国語教科書の思想』を読む。「読書力が低下していく理由、というか単純な原因」「どうして動物が擬人化された話が多いのか」「何を目的として国語なのか」がメインでしょうか。読んでみれば、そりゃそうだ、な簡単な驚きなんですけど、これからど…

水坂早希 姫隷調教師

19歳の女姫隷調教師リセーラのもとへとやってきた、16歳には見えぬ小柄なテルテ。少女は貴族専属の娼婦になろうとするが、面前での自慰告白に始まり − 水坂早希『姫隷調教師』。いやー、これはキツい。序盤の少女が体を清めるために浣腸され調教され云々は読…

山下卓 果南の地

山下卓『BLOOD LINK』の前日譚となる『果南の地』(イラスト:米村孝一郎)<暁鐘編><業果編>。マーケットプレイスの値段が異常で、どんなに今の作品が好きでも、それだけの価値があるとは思えない出来だというのが正直なところ。でも凄く熱かった。物語…

山下卓 BLOODLINK ― 獣と神と人

11月末にシリーズ新刊が出る(かもしれない)ということで山下卓『BLOODLINK ― 獣と神と人』から始まる一連を読む。忘れている伏線と、キャラクタの位置確認だけで終わろうと思っていたんだけど、こんなにも盛り上がるとは。ヒロインは9歳! 銀髪! ランドセ…

わかつきひかる 恋姉妹 ― どっちにするの!?

妹には出来ないことをしてあげる! − わかつきひかる『恋姉妹 ― どっちにするの!?』。イラストは神無月ねむで、カラーで姉が一枚、白黒で八枚(見開き含む)。ツンデレ巨乳な幼馴染はM属性。その妹は貧乳だけど(だから?)お姉ちゃんに負けたくないから…

北都凛 桜 〜マリア様の放課後

初っ端から道具にされている生徒会長、それを助けようとする剣道部エースのヒロイン、そして彼女に甘える後輩は餌にされ − 北都凛『桜 〜マリア様の放課後』。お約束の、中盤で浣腸と面前排泄。礼拝堂ではマリア様の前で男女入り乱れての悲惨な宴。それで締…

神林長平 鏡像の敵

帯の「神林長平ルーチンを実行せよ!」に納得。何度読もうとしても、必ず序盤で投げてしまう作家の一人が神林長平だったわけですが、どうにか短編集の『鏡像の敵』を読み通す。やっぱり分からん! 楽々クリアできる「痩せても狼」、頑張って読み通した「ここ…

とみなが貴和 EDGE〈2〉 ― 三月の誘拐者

死に魅了された男と、人形を探す少女。その二人の行動は、誘拐と呼ばれた − とみなが貴和『EDGE〈2〉 ― 三月の誘拐者』。プロファイリングものを東京でやるとすれば……、といった中で一番素晴らしい解答だと思います。雨の降る中、猟奇殺人者を追う作品なら誰…

とみなが貴和 EDGE〈3〉 ― 毒の夏

四件の異物混入事件。青酸ガス事件。もし二つの事件が同一犯だとすれば − とみなが貴和『EDGE〈3〉 ― 毒の夏』。こんなに面白くなるとは……。犯人をプロファイリングすることによって、自分の過去に潜んでいる内面を抉られる主人公の苦痛。そして最後に現れる…

さかき傘 メディカルシスターズ

「この愛と健康のハートフルナース・ユラと」「悪人専用生き方矯正ドクター・マユが」『あなたのはぁと、手術しちゃいます!』 − さかき傘『メディカルシスターズ』。黒い気持ちは倒すことで浄化できるけど、メディシス(;´Д`)ハァハァな大きなお兄ちゃんた…

東野圭吾 容疑者Xの献身

二泊で5880円。なら一泊は2800円。そして男の死体をどうするか − 東野圭吾『容疑者Xの献身』。高いの何ので、今年に発売されたミステリをそれほど読んでいるわけではないけど、確かにこれは話題になるだけの素晴らしい作品。実に不思議なトリックで、珍しく…