2008-01-11から1日間の記事一覧

ダン・ブラウン ダ・ヴィンチ・コード

文庫になっても売れてるそうですよ、というわけでダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』。ダ・ヴィンチとキリスト教の謎あり、サスペンスあり、恋愛ありのスラスラ読めちゃう小説で、終わってしまえば徹夜させられた超B級。 それだけなので他の話しちゃう…

真慈真雄 魔法のメイドの美沙都さん

真慈真雄のオシカケ系はチェックしたほうが良さそうですね。『魔法のメイドの美沙都さん』は、次期頭首である少年・凛の前に突如現れたメイド魔法使いの美沙都さん。凛を一人前の男にするため、あれこれレッスンを……。ツンペチャ従妹・礼奈も登場して、バラ…

大森望 特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話

薦めてもらってありがとう御座います。大森望『特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話』は、翻訳業のハウトゥーもあるけど、僕にとってはライター業のイロハ本。迷える子羊にはありがたいことこの上ない。シェルダンの超訳に関する説明は驚いて、黒…

綾辻行人 びっくり館の殺人

ミステリーランド第9回配本、館シリーズ8作目となる綾辻行人『びっくり館の殺人』は別名「ぽっくり館」「ぼったくり館」とは言い得て妙。中身はミステリなんだけど、気味の悪いイラストやドロドロの真相と読後感などなど印象的にはホラー。どうしようもない…

法月綸太郎 怪盗グリフィン、絶体絶命

ミステリーランド第9回配本の法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命』は実に子ども向けな設定だけど、最上のパズラー精神溢れる傑作。物語にハラハラドキドキするのは当然のこと、二転三転また逆転の物語から目が離せなくなるミステリの面白さもぬかりない。…

傑作ダーク・ファンタジー7選 七つの黒い夢

乙一・恩田陸・北村薫・誉田哲也・西澤保彦・桜坂洋・岩井志麻子の7編を収録した『七つの黒い夢』。誰もがそこそこ面白くて400円(税別)なら元が取れたなあといったところ。北村薫・西澤保彦あたりは手堅く、岩井志麻子はまあお得意のドロドロな恋愛と中国…

須賀しのぶ キル・ゾーン - 罪

シリーズ8作目になる須賀しのぶ『キル・ゾーン - 罪』は、世界統一国家の首都アクラに行ったキャッスルが行方不明になってしまう。エイゼンたちは脱走兵となりキャッスルを追うが……。シリーズの前日譚、キャッスルとエイゼンが出会う「バディ・システム」を…

櫻木充 隣りのお姉さん

櫻木充『隣りのお姉さん』はフランス書院文庫からの再録なので、文体などの違いに注目。教えてくれるお姉さんとツンデレな幼馴染に愛されてしまう主人公。だけど変態さが尋常じゃなく、幼馴染の部屋で見つけたパンティを嗅ぎながらオナニーしたら見つかって…

伊坂幸太郎 チルドレン

伊坂幸太郎『チルドレン』は、誰が読んでも楽しめちゃう作品でしょうね。こいつは優等生だなあと思わせる作風や、妙に「下唇をつき出した」描写が多くてイライラしてくるのは僕だけじゃないはず! だと思うんだけどなあ。直木賞候補・04年本屋大賞5位・04年…