2008-01-15から1日間の記事一覧

谷川流 涼宮ハルヒの陰謀

谷川流『涼宮ハルヒの陰謀』の鶴屋さん・オブ・ザ・ベストは『言わざる聞かざる鶴にゃんだからねっ!』に決定です。ともかく涼宮ハルヒはウザイのではなくて、どうしようもなく恥ずかしがり屋の褒められ不器用な子だと思ってしまうと泣けて泣けて。もう完結…

青橋由高 キスキス ― 彼女は妹ウエイトレス!

絶対領域とチャイナドレスのコンボが輝かしい青橋由高『キスキス ― 彼女は妹ウエイトレス!』。彼女シリーズ7作目にして、十分満足のいく1作。ここに1枚ほしいと思うからこそ、想像するってやつですか。イラストがない部分が実にエロい。無理を感じさせない1…

ジョージ・R・R・マーティン 七王国の玉座 〈上〉 ― 氷と炎の歌 〈1〉

これ以上面白くされたら脳ミソ壊れちゃうの! エロマンガの如く喘ぎまくりで読ませるジョージ・R.R.マーティン『七王国の玉座 〈上〉 ― 氷と炎の歌 〈1〉』。文庫本で2.5巻までを収録する前編。本好きになって本当幸せだー!子どもの一言が大人の世界を揺る…

谷川流 涼宮ハルヒの憤慨

マーケットプレイスのプレミア価格が理解できん。涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/04/28メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 78回この商品を含むブログ (616件) を見る

ジョージ・R・R・マーティン 七王国の玉座 〈下〉 ― 氷と炎の歌 〈1〉

読み終わった瞬間に”膨大なプロローグでしかなかった”と知らされて湧き上がる絶望感と高揚感! 幻想的かつ衝撃的なラストで飾るジョージ・R.R.マーティン『七王国の玉座 〈下〉 ― 氷と炎の歌 〈1〉』。大陸を分断する壁の向こうで何かが動く緊張。玉座を求め…

東川篤哉 館島

模型にしてほしい館ベスト5に入る東川篤哉『館島』。よくも悪くも様式的な本格ミステリで中盤に魅力がない。馬鹿トリックといわれるのでロボットに変形→巻き込まれてグチャグチャになったナンダッテー! を期待したのはジョークとして、その”トリック”と”真…

田中哲弥 やみなべの陰謀

まるで前に出会ったような彼女に一目ぼれ。剣の生きる男が幼馴染を守る。お笑いファシズムに鉄槌を下せ! 恋愛・時代・近未来が1つの長編になる田中哲弥『やみなべの陰謀』。文体の軽さもほどよく、どの短編もホロリとさせられる。時代短編『秘剣神隠し』の…

綾辻行人 時計館の殺人 日本推理作家協会賞受賞作全集〈68〉

第45回日本推理作家協会賞。4度目の再読になる綾辻行人『時計館の殺人 日本推理作家協会賞受賞作全集〈68〉』。閉ざされた巨大な館を舞台にホラー・テイストで進む物語。伏線の妙技によって明かされる驚きの真相。意外な真犯人。毎回アイデアに震えます。ち…

高田崇史 鬼神伝 鬼の巻

現代・京都から平安京にタイムスリップし、少年が鬼退治をさせられる高田崇史『鬼神伝 鬼の巻』。どうして人が鬼を退治するのか。どうして鬼は人を襲うのか。ルール下での足跡トリックは出来云々ではなく、物語を分かりやすくするための要素でしかない。メイ…

高田崇史 鬼神伝 神の巻

特撮風超獣・超人大決戦に終止符をうつつもりが、宇宙消失の危機まで広がる高田崇史『鬼神伝 神の巻』。朝廷が考える計画と、その真相とは? ”朱雀大路は何のために作られたか?”には苦笑い。何がどうなってもありえる物語だけど、最後の何年前の少年漫画で…

ジョージ・R・R・マーティン 王狼たちの戦旗 〈上〉 ― 氷と炎の歌 〈2〉

舞台はイギリスをモチーフにした、季節が不定期に変動する”七王国”。ターガリエン家によって長年統治されてきたが、ロバート・バラシオンが叛旗を翻し、一族は滅亡する。新たに玉座を手にしたロバートによって微妙なバランスを保ちながら、平和と長い夏が続…