2008-01-30から1日間の記事一覧

有栖川有栖 女王国の城

有栖川有栖が砕いたパズルを、ピース1つを拾い上げてはつないでいき、完成させたと思ったら逆さになっていたような。最後は江神さんが「逆だよ?」とひっくり返してくれる気持ちよさ。大変満足したまま『女王国の城』を読み終わる。みんなが書いているように…

有栖川有栖 双頭の悪魔

シリーズ4作目を読むために有栖川有栖『双頭の悪魔』を再読したものの、4度目ぐらいのはずなのに何も記憶しちゃいねえ。この1作が芸術作品だとすれば、最後の攻め合いは、どのアングルから見ればもっとも美しいかを教えてくれている。僕はそこに有栖川有栖の…

有栖川有栖 孤島パズル

シリーズ4作目を読むために有栖川有栖『孤島パズル』を再読。犯人も、動機も、犯行方法も、トリックも全てちゃんと覚えていた(僕には)稀有な作品。素晴らしい本格ミステリは、瀬戸川猛資が指摘(揶揄)していたクイーン『Yの悲劇』問題と同じところに成り…

有栖川有栖 月光ゲーム ― Yの悲劇’88

有栖川有栖『月光ゲーム ― Yの悲劇’88』を再読。シリーズ4作目を読むための準備運動なので、とくに感想もないなあ。ウィリアム・L・デアンドリア『ホッグ連続殺人』の感想でも引用したように”序盤で提示される大きな謎、中盤の恐怖を煽るサスペンス、最後に…

ウィリアム・L・デアンドリア ホッグ連続殺人

女性三人が乗った車に落下した看板。それは事故のように思えたが、翌日に届いた”HOG”による手紙から、雪に閉ざされた村を震撼させる連続殺人事件は始まった……ウィリアム・L・デアンドリア『ホッグ連続殺人』。ミッシング・リンク系の本格ミステリですが、や…