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ジェイムズ・ヤッフェ ママは何でも知っている

毎週金曜日のディナーは、刑事デイビッドと妻の2人で、実家のママと時間を共にするのが恒例だ。ママはいつも捜査中の事件を聞きたがる。決め手に欠けるにもかかわらず、ママが簡単な質問をするだけで、いつもたやすく解決してしまう。ママの手腕8編を収録。 …

森博嗣 ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

国内のスーパ・コンピュータ、ペガサスから推測が提示された。パリ万国博覧会から逃亡したウォーカロンには、クローンを生む擬似受胎機能が搭載されている可能性があるという。調査のため研究者ハギリは、インドの富豪と会うことになる。 ヒトとは、ウォーカ…

池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題9 分断を生み出す1強政治

池上彰が解説する世界・国内のニュース解説。シリーズ9冊目で、世界は一つから1強化へ。世間はニュースを見たり、読んだりしすぎなのでは?と思っていて、私には1年に1度読むくらいがちょうどいい。もう少し丁寧に専門的でボリュームのあるものが読みたい。 …

アンデシュ・ルースルンド ベリエ・ヘルストレム 地下道の少女

極寒のストックホルム。警察本部の近くで、外国人の子ども43人が団体バスから置き去りにされた。同時に、病院の地下では顔をえぐられた女性の死体が発見された。グレーンス警部たちは事件を追ううちに、町の深部である地下道との関わりを見つける。しかし、…

ジョーダン・ハーパー 拳銃使いの娘

獄中から発せられたボスの処刑命令は必ず執行される。刑務所を出たばかりのネイトは、11歳の娘ポリーを助けに向かった。すでに妻は殺されており、2人での逃亡と報復の旅が始まる。暴力と犯罪に塗れる中で、ポリーは生き延びるための術を身につけていく。 新…

森博嗣 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

北極基地の近く、海底5,000メートルで稼働し続けるスーパーコンピュータ「オーロラ」。忘れられた存在だったが、暴走の可能性を感じた政府は、ハギリに停止を依頼する。接触もできない、データを蓄積するだけのオーロラは何を見つめているのか。 森博嗣のWシ…

茂木誠監修 武楽清・サイドランチ マンガでわかる地政学

自国中心主義を進めるアメリカ、EU離脱を検討し始めたイギリス、南シナ海への勢いを隠さない中国、混乱を増す中近東。様々な国と国との関係は、地形によってどう変わっていくのか。地政学を切り口に世界史の大局を解説する。 時間の流れが世界史になり、その…

阿澄思惟 忌録: document X

著者が2006年から2012年までに収集した記録から4点を公開する。1992年、両親の目の前から消えた少女、事件か事故か交霊で娘を呼ぶ「みさき」。目にすれば数日後に死ぬと言われる護符の顛末「光子菩薩」。出版社に残されていた沖縄の幽霊屋敷にまつわるデータ…

アンソニー・ホロヴィッツ カササギ殺人事件

1955年7月、パイ屋敷に尽くした家政婦の葬儀がとり行われた。鍵のかかった屋敷で、掃除機のコードに足を引っかけただけの事故死なのか。真相は誰も知らないが、彼女の死によって小さな村に不穏な空気が蔓延したことは間違いなかった。そして第二の死。不治の…

郷内心瞳 拝み屋備忘録 怪談双子宿

東北・宮城県で拝み屋を営む郷内心瞳が出会った怪談の数々。 聞きまとめた怪談ではなく、55話のドキュメンタリーに近いかな。これを読んで気づいたのは出会い系怪談より、収集系怪談が好きなんだなということです。「怪談狩り」とか「瞬殺怪談」とかです。オ…

岩波書店編集部編 日本古典のすすめ

『万葉集』から『雨月物語』に至る日本の代表的古典14篇を、それぞれの専門家が解説する。 タイトルまま、とても優しくかつ専門家が解説する岩波ジュニア新書にふさわしい1冊。それぞれ切り口がまったく異なるのがまた面白い。万葉集を都市文芸と解説し、平…

有栖川有栖 ミステリ国の人々

ミステリ国は名探偵だけで成り立っているのではなく、意外な犯人、重要な脇役、破天荒な探偵を支えるパートナーたちも住んでいる。作者でもある有栖川有栖が愛した人々を紹介する。 著者が日経新聞で連載していたものをまとめた本書。連載も読んでいたけど、…

ピーター・スワンスン そしてミランダを殺す

ヒースロー空港で赤毛のリリーに声をかけられたテッド。彼は酔った勢いで妻のミランダが浮気していることと「彼女を殺したい」思いを漏らしてしまう。それを聞いたリリーは、ミランダは殺害されて当然と協力を申し出るが……。 アンソニー・ホロヴィッツ『カサ…

池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題

民主党政権・リーマンショック・震災を目前とした2009年。池上彰が世界のニュースをわかりやすく解説する「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズ刊行開始。 どうして再読したのか我ながらまったくもって謎。 知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新…

森博嗣 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

フランスの展示会から脱走したウォーカロンたちが潜んでいるといわれる、アフリカ南端のコミューン「富の谷」。調査のために訪問したハギリら一行は、地下都市で新しい生命のあり方を体験する。 森博嗣のWシリーズ全10巻、5巻はアフリカ編。いうなれば「モリ…

藤原辰史 給食の歴史

多くの人が幼少期のいっとき、毎日のように口にしてきた給食。楽しみにしていた人も、嫌いだった人もいたはず。その給食とは何だったのか? 貧困、災害、運動、教育、世界という切り口から給食の歴史を解き明かす。 給食の思い出はどっちもあるけど、叶うな…

森博嗣 デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

スーパーコンピュータと同時に、生殖可能な一族がフランスの修道院にいることがわかった。調査に入ったヴォッシュ博士は日本からハギリを呼び寄せた。同時にナクチュの頭脳が再起動。新たなトランスファの存在が明らかになった……。 森博嗣のWシリーズ全10巻…

ジョー・イデ IQ

仲間は敬意を表して彼のことを“IQ”と呼ぶ。探偵・黒人青年アイゼイアは、元ギャングの金持ちドッドソンから、仕事を請け負うことになった。大物ラッパーを狙う殺し屋をさがすのだが、なんと凶器は巨大な犬! それなら人ではなく、犬を追うことにした“IQ”とド…

小原健右 大鐘良一 若田光一 日本人のリーダーシップ ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験II

日本の宇宙開発を行うJAXAにとって、国際宇宙ステーションの長期滞在者を出すこと、その先にある「船長」、世界を率いるリーダーを作ることは悲願だった。どうして技術者出身の若田光一がアメリカ、ロシアを抑えて船長になれたのか。その資質に迫るドキュメ…

佐藤亮子 「灘→東大理III」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方

佐藤ママが実践してきたことを完全公開。「“ちょっと待ってね”はNGワード」「宿題は何があっても必ず100%埋める」「基本に戻ることを恐れない」など、生活と勉強について、お母さんができることとは? 読みながら各所で「すごっ」の一言。合理&合理&ゴリラの…

森博嗣 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

チベット・ナクチュ特区にある聖地。神殿の地下、そこに眠っているもの。丘にある目覚めない遺跡。ウォーカロンメーカとの交渉を経て、ハギリはまた一歩、ヒトの意味を思考するが……。 森博嗣のWシリーズ全10巻、3巻はチベット編その2。森博嗣の書く宗教創造…

東野圭吾 沈黙のパレード

街の人気娘が行方不明になってから、ほとんどの住人が諦めていた。しかし数年が経過し、遺体となって発見された少女は、かつて最重要容疑者として捜査された男の家だった。その後、男は証拠不十分で釈放される。街の誰もが拳を振り下ろせない中、男は遺族の…

森博嗣 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?

研究者のハギリは人口生体技術のシンポジウムに出席するため、チベットを訪れた。そこでは今でも子どもが生まれていた。生殖による人口増加が止まってしまった今、どうして子どもが存在するのか? 森博嗣のWシリーズ全10巻、2冊目でチベット編1。どんどん機…

新村芳人 嗅覚はどう進化してきたか 生き物たちの匂い世界

視覚、聴覚に比べて謎の残る嗅覚。400種類ほどの嗅覚受容体でどうしてこれだけの香りを判別できるのか。受容体の少ないイルカと、多いゾウの違いはどこにあるのか? 生物の進化と合わせて、科学者たちがたどり着いた嗅覚の現状とは。 久しぶりの岩波科学ライ…

平山夢明、他 瞬殺怪談 斬

1分以内で読める過去最恐怪談162話。平山夢明、我妻俊樹、伊計翼、宇津呂鹿太郎、小田イ輔、黒木あるじ、黒史郎、小原猛、神薫、つくね乱蔵、丸山政也の11名による共作。 トップスピードでビビらせにくる怪談界のF1こと瞬殺怪談ですが、今回も大変満足。たっ…

渡辺昌宏 香りと歴史 7つの物語

歴史に登場した香りの数々。シバの女王と乳香、楊貴妃が愛した竜脳、信長が所望した蘭奢待……。歴史を左右してきた、香りのその魅力とは。 香り関係の本が岩波ジュニア新書と岩波科学ライブラリーから同時期に出たので、続けて読んでしまった。歴史好事家が香…

池上彰 はじめてのサイエンス

疑うところから始まる科学を、「物理」「医学」「地学」など6科目にわけて、その歴史とともに池上彰がわかりやすく解説する。 『おとなの教養』の続編。池上彰の本はもちろんいい本なんだけど、これにしても、他の著者の口当たりのいい本はあくまでも入門書…

飛浩隆 零號琴

遠い未来。特種楽器技芸士トロムボノクと相棒シェリュバンが依頼を受けて到着した惑星“美縟”。残された巨大楽器“美玉鐘”で作られた首都“磐記”では、全住民によって假面劇が演じられようとしていた。そこで奏でられる秘曲“零號琴”とは。 無料で遊べるスマホゲ…

中山市朗 怪談狩り 四季異聞録

怪異蒐集家・中山市朗の怪談集。四季折々に潜む恐怖を収録。 ちょっとした合間にKindleで怪談を読むのが好き。シリーズ安定の1作。怪談を読みたい人はこの『怪談狩り』シリーズからどうぞ。 怪談狩り 四季異聞録 (角川ホラー文庫)作者: 中山市朗出版社/メー…

アンデシュ・ルースルンド ステファン・トゥンベリ 兄弟の血 熊と踊れ2

獄中で出会った2人には共通点があった。兄であること。ヨン・ブロンクスを殺してやりたいほど憎いんでいることだ。連続銀行強盗の罪で捕まったレオは、再び史上最悪の略奪作戦を企んでいた。そこに関わってしまった兄弟、母、そして父親の物語。 超傑作『熊…