深層流が吹き荒れる星系の最果てで軍政官代行を務めるカラスは、遭難船の救助を通じて特異な飛行技術を持つひるがのと知り合い友情を深める。しかし星間にうごめく政治的陰謀がカラスとひるがのを巻き込んでいく。そして「STREGA(ストレガ)」と呼ばれる伝説の真実とは……。全3巻
- 作者: 米村孝一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/06/19
- メディア: コミック
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: 米村孝一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/03/19
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 作者: 米村孝一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/01/19
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
戦闘機と宇宙船のハーフ・スタイルを基調としたデザインは新しい。気流というものを層で表してるので、それにぶつかるような描写も好奇心をかきたててくれる。「風の谷のナウシカ」でも風が見えるような描写があったけど、それをもっと濃厚にしたというべきか、分厚くしたというべきか。
軍政官代行を務めるヒロインや、その周辺で飛ぶことに魅力を見出すメンバーたち。そして”ひるがの”という少女との出会い。悪く書いてしまうと、機能的に操作してきた主人公が、感覚で操縦するドライバーに出会ったというよくあるパターンか。だからといって魅力に欠けるどころか、例えるなら姉と妹と、その仲間たちといった構成で繰り広げられる物語は十分に魅力的だ。
超硬派なSF設定だけど、それをカバーしていくだけの画力がある。戦闘機と人間たちのバランスが良くできているので、ドラマや戦闘のどちらを求めても楽しめるようにはなっている。ただ、打ち切りのように3巻で終わってしまったのが残念。これからドラマが膨れ上がるという部分で、終わってないかのように終わってしまっているので、これから!とノリ始めた僕としては残念でしかたがない。
余談ですが、もの凄い萌えます(キャラも戦闘機も)。