米澤穂信 クドリャフカの順番 ― 「十文字」事件

東京の方からお借りしました。ありがとう御座います。米澤穂信クドリャフカの順番 ― 「十文字」事件』を読む。シリーズ前二作を面白いとは思いませんでしたが、ようやっと楽しく読めた。満腹にはなれなかったけど、学園小説として面白かったです(P290の書き方なんかが好きになれないんですよね。書いちゃえよ! って思うわけです)。最初から懸念していた解答パーツは、やっぱり魅力的じゃなかった。最終的にあそこまで引っ張るのなら、どうして犯人を含めた五人視点にしなかったのかが疑問、いや無理か。うーん、ミステリを読ませるための作品ではない、と言われたらそれまでですが。もう少しこう、直前で掻き立ててくれるものが欲しかったです。

クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件