しんかいちさとみ『ヒ・ミ・ツの処女探偵日記 ― 金田一流の事件簿』を読む。避暑地の夏合宿所に来た美少女を襲う連続レイプ事件! 雪降るし! 処女探偵だし! 全部妄想だし! ナポレオン文庫も凄いの出してたんだなあ。桜庭一樹は『荒野の恋 第一部』を「恋をミステリーとして書いた」と言いましたが、こっちの方が(出来は兎も角)早かったなと。それと、これに並んでもう一つの怪作と呼ばれる『ひまわりスタンダード』も読んでみたいのですが、その作者は『ファウスト』で漫画原作をやっていますね(参考:はてなダイアリー - ゆずはらとしゆき)。後世では海猫沢めろん『左巻キラスト式リゾート』と揃えて、ジュブナイルポルノ三大奇書と呼ばれるとか呼ばれないとか。
ヒ・ミ・ツの処女探偵日記―金田一流の事件簿 (ナポレオン文庫)
- 作者: しんかいちさとみ
- 出版社/メーカー: フランス書院
- 発売日: 1997/08
- メディア: 文庫
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