伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』を読む。なるほど。こういった作品が絶賛されるのか。現在の本屋強盗の真相と、二年前のペット虐殺事件の結末。その二つが絡まって、最終的に登場人物たちの一言が際立ってくるのか。そう思わせるには弱いんじゃないかなあ。「あーそー、それはそれは」といった読後感は米澤穂信『さよなら妖精』と実に近い。最後がどーのこーのというのではないんだけど、うん、まあ、その……、なんだ? 直球勝負な作品を読みたがっているんだろうな、と自分語りオチ。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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