ベン・ライス ポビーとディンガン

東京の方たちから勧められていたベン・ライスの作品。ぼくアシュモルが探す、妹にしか見えない二人の友達『ポビーとディンガン』。手元にあるのはメロー・イエロー。心の中にはジェームズ・ボンド。消えた二人を探すために漕ぎだした自転車。超間違った一夏の少年成長物語! 同じような小説では某翻訳文学があって、しかし馬鹿な家族愛であるザ・シンプソンズを添加した具合が丁度よく、こちらのほうが何倍も素晴らしい。そして何よりラスト……、これは内緒にしておきます。知人友人に頼むなり、発注するなりして表紙は(本当に素晴らしい装丁だけど!)投げ捨てて、情報は白紙のままで読んでみて下さい。遅いけど、今年の個人衝撃作として記しておきたい。

ポビーとディンガン

ポビーとディンガン