ぼくの前に現れた「女王様」。「女王様」の行動が、発言が、思想が、オタクなぼくを打ちのめしていく歌野晶午『女王様と私』。書評・感想・紹介記事などの情報を完全にシャットダウンしていましたが、いや〜、読まなくてよかった(とくにAmazonは要注意)。「最後の一撃(フィニッシング・ストローク)」ならぬ、様々な箇所に仕掛けた悪戯心とでもいうのでしょうか、警戒して読んでいるだけに度々ビクッ! ビクッ! と何度も襲いかかる気持ちよさ! 当に快感! 僕が八月半ばから求めていたミステリってこれだったんだよ! うーん、しかし結局は・・・・・・のためだけにこんな作品になった気もせんかな。いやでも前……。とまあ、これだけ楽しませてもらったミステリを読めて嬉しいかぎりです。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/08/31
- メディア: 単行本
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