桜庭一樹 GOSICKs 春来たる死神

一弥とヴィクトリカが出会い、そして…… − 桜庭一樹『GOSICKs 春来たる死神』。しかしヴィクトリカ・アブリル・セシル先生の黄金比ジュブナイルポルノとしては完璧だな! と思ってしまうのは、キャラ小説として凄くいいという裏返しなのかもしれない。とまあ、最後の書き下ろし「序章 死神は金の花をみつける」では何故か目頭が熱くなりました。それだけ好きになっている自分に驚きつつも、赤川次郎三毛猫ホームズ」シリーズを読んでいたころの、あの楽しさを思い出させてくれるなんて嬉しいなあ。イラストを全て見てから読むという暴挙をしたんだけど、もしかすれば一番楽しめる読みかただったのかも。ロバと馬のパズルは……、他でも見たような気がしますが有名なのでしょうか。