黄支亮の悪い癖は、どんな萌系少女を書いても必ず華麗なる面前排泄フィニッシュになる、と思っていましたが『解放区 ― 痴漢ハーレム』はなし。これこそラストは黄フェスティバルを見せ付けてくれよ! と好きでもないシチュエーションなのに変に肩入れしてしまった。○時×分発の電車△両目に乗ると痴漢にあい、その少女は失踪する都市伝説から始まり、謎を追った教師も道連れになる話。「痴漢ものに手を出したら終わり」と言われる昨今ですが、美少女文庫でも痴漢ネタは初になります(二次元ドリームでもあるけど2作ぐらい?)。物語はサスペンス調で意外と面白く読めてしまい侮れず、ヒロインは女教師と女子高生。濃いめのイラストなどで埋もれていく作品になるだろうけど、記憶には留めておきたい一作です。
- 作者: 黄支亮
- 出版社/メーカー: フランス書院
- 発売日: 2005/11
- メディア: 文庫
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