呉田文明 ボクだけのお嬢様 ― 世界で一番の黒魔術

呉田文明『ボクだけのお嬢様 ― 世界で一番の黒魔術』は、超お嬢さまの下僕になった主人公が、貞操帯や人間便器になってマゾの快感に目覚める……のは中盤までで、最後は逆転してチンコの生えたお嬢さまが家畜と化す。基本的にマゾ男が喜ぶだけ、というのは人を選ぶので(しかも肉便器となれば)読み手に選択肢を明確にしておいてもらいたい。結局はメイドさんと浮気をして普通にセックスするのですが、それも読者サービス的な扱いでどうかと。終盤からは超伝奇ネタになって、笑いに笑える腰抜け必須の文章力。最後に神の力を手に入れた主人公(本当)の行動と、フィニッシング・ストロークの破壊力がこれまた凄いの何のってもう。ここまでくると許容範囲外。

ボクだけのお嬢様―世界で一番の黒魔術 (美少女文庫)

ボクだけのお嬢様―世界で一番の黒魔術 (美少女文庫)