オラフ・ステープルドン シリウス

再読になるオラフ・ステープルドンシリウス』。表紙はあれですが内容は、人間同様の知能を授かった人工「超」超牧羊犬シリウスと、まるで双子のように育った人間プラクシーとの恋物語……ではなくて、回想録か手記とでもいうのかな。人であって人でなく、犬であって犬ではないシリウスが、人でも犬でもない何かになりながら、その両立を望む物語。初回のイメージと全く違う印象だったけど、最後の数ページだけは変わらず素晴らしかった。誰かに薦められたことは確かだと思うので、その人にありがとうが言いたい。

シリウス (ハヤカワ文庫 SF 191)

シリウス (ハヤカワ文庫 SF 191)