人に化けることができると知ったキツネは、仙人のいる白駒山へ……。斉藤洋『白狐魔記 源平の風』は、児童書ながら濃厚なテーマに、歴史上の人物が物語とからまり、義経と出会ってから面白さがいっきに膨れ上がる。キツネはウサギを食うが、同じキツネを食べはしない。なのにヒトは、どうしてヒトを殺すのか。そしてクライマックスの見せ場には文句なし。マジで最高。
- 作者: 斉藤洋,高畠純
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1996/02
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (19件) を見る