ジョージ・R・R・マーティン 王狼たちの戦旗 〈上〉 ― 氷と炎の歌 〈2〉

舞台はイギリスをモチーフにした、季節が不定期に変動する”七王国”。ターガリエン家によって長年統治されてきたが、ロバート・バラシオンが叛旗を翻し、一族は滅亡する。新たに玉座を手にしたロバートによって微妙なバランスを保ちながら、平和と長い夏が続くと思われた。
補佐役である”王の手”アリン公が死に、北の地を収めるエダード・スタークが新たに任じられる。しかし、アリン公は殺されたとの噂が流れ、彼は何を知ったがために殺されたのか。それはアリン公の妻・リサの虚言ではないのか。真実を求めるエダードと共に、その妻や息子たちは長い冬に晒されていく。
というのが第1部の大筋で、北の壁向こうにいる冷王マンス・レイダーの恐怖や、海の向こうでターガリエン一族の末裔・少女デーナリスは騎馬民族と結婚させられ、テンコ盛りのありえない展開が続く。そして、そのすべてに伏線が用意されている第2部ジョージ・R・R・マーティン王狼たちの戦旗 〈上〉 ― 氷と炎の歌 〈2〉』へと入るわけです。次を読み終えてしまえば第3部『剣の嵐』全3巻まで4ヶ月、文庫版1部を読み返すか。それとも原書に挑戦するってのもありだけれど。読めば読むほど、物語が進めば進むほど面白くなるので、待つのはどんどん辛くなる。

王狼たちの戦旗 (上)  (氷と炎の歌 2)

王狼たちの戦旗 (上) (氷と炎の歌 2)