フレドリック・ブラウン 異色作家短篇集2 さあ、気ちがいになりなさい

星新一・訳ってだけで効果あるよね。フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』は無茶なネタもあるけど、なんとも楽しく感じさせる、かな。はたしてその結末は幸せなのか? と「ノック」が残す最高の余韻。ただただ奇妙な「帽子の手品」の2作がお気に入り。坂田靖子・解説に登場する『20世紀SF 〈1〉』収録「星ねずみ」も古さがプラスされて確かによかった。異色作家短編集は硬いイメージがあるけど、こんなに読みやすいとは。