ガッチリとした本格ミステリが読みたければ山田正紀『雨の恐竜』をお薦めするよ。14才少女3人の心を甘酸っぱく書いた青春小説のようであり(山田正紀の文体にびっくりだよ)(いい意味で)、その純真さを照らし合わせたような真っ直ぐな本格ミステリ。容疑者は恐竜? と子ども向けに見せかけておいて、理詰めの推理っぷりは鬼畜だと思うよ。古い作風ともいえるけど、こういったものを読んでほしい(読んでいた)山田正紀の思いが表れているのかもしれない。
- 作者: 山田正紀
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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