赤木かん子編 ミステリーセレクション4 ミステリーはおいしい

子ども向けに編集されたミステリ・アンソロジの4巻目。”食”をテーマにした4本を収録する赤木かん子編『ミステリーセレクション ミステリーはおいしい』。O.ヘンリはミステリじゃないだろうと思いつつ、実にお洒落な短編「アラカルトの春」。ジェイムズ・ヤッフェ<<ママは〜>>シリーズを読めたのは最高の収穫で(読まず嫌い)、ひねり具合が光る「ママは賭ける」。やっぱり30代になってからチマチマと読みたいアガサ・クリスティ「料理女を探せ」が今回のベスト。だから北村薫は読みたくないんだと、再読までして確認した「砂糖合戦」。本当嫌になる話を書くよね。不変性からしてこれが一番の良作なんだろうけどー、けどー。