12世紀末の中国。国家の腐敗を嘆き、民のために打倒政府を志した者たちがいた……。北方謙三『水滸伝〈1〉 曙光の章』にして素晴らしすぎる。まだ水滸のスの字もでてきちゃいないが、例えば武術師範代・林沖の運動馬鹿なキャラに笑わせられつつも、謀反の疑いで獄中に入ってからが泣かせるなかせる。どうしようも一途な奴、どこまでも馬鹿な奴がちょこちょこっと顔を出しては消えていく1巻。この面白さは駄目だ、止めようがない。
- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10/18
- メディア: 文庫
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