北方謙三 水滸伝〈1〉 曙光の章

12世紀末の中国。国家の腐敗を嘆き、民のために打倒政府を志した者たちがいた……。北方謙三水滸伝〈1〉 曙光の章』にして素晴らしすぎる。まだ水滸のスの字もでてきちゃいないが、例えば武術師範代・林沖の運動馬鹿なキャラに笑わせられつつも、謀反の疑いで獄中に入ってからが泣かせるなかせる。どうしようも一途な奴、どこまでも馬鹿な奴がちょこちょこっと顔を出しては消えていく1巻。この面白さは駄目だ、止めようがない。

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)