マイケル・スレイド カットスロート

『グール』事件のジンク・チャンドラーと、『ヘッド・ハンター』事件のロバート・ディクラークが協力し、スペシャルXが設立するシリーズ3作目『カットスロート』。プロローグ3部作ともいえるシリーズ中での区切りになっていて(この5年後が『髑髏島の惨劇』になる)、正直締めにするにはミステリの面白さは皆無に近く、終盤では想像を絶する超展開が待っている。ただ前2作で退場したはずのキャラクタたちが意外なかたちで再登場し、ファンを喜ばす手法は伝奇小説に近くて上手い。物語も恋愛あり、銃撃戦あり、びっくりする○○たちの襲撃ありと、楽しめる人がスレイディスト。"○○たちの襲撃"は本当ね、もうねえ……。

カットスロート 上 新装版 創元推理文庫 M ス 9-5

カットスロート 上 新装版 創元推理文庫 M ス 9-5

カットスロート 下 新装版 創元推理文庫 M ス 9-6

カットスロート 下 新装版 創元推理文庫 M ス 9-6