山下卓 >シリーズ

新刊が出たので<>シリーズ『獣と神と人』『赤い誓約』『夜光』『天使の幻影』を再読。
BLOODLINK―獣と神と人 (ファミ通文庫) BLOODLINK―赤い誓約 (ファミ通文庫) BLOODLINK―夜光 (ファミ通文庫) BLOODLINK―天使の幻影 (ファミ通文庫)
高校生・和志の退屈な日々を変えたのは、隣にやってきた9歳の天才少女・カンナだった。夜に窓から入ってくる彼女と話すだけの毎日だったが、人ではないものたちがやってくる。彼ら、彼女らは土の下深く、歴史から排除され続けてきた負の存在だった……。
ホラー寄りの文体や、ドラマチックな一場面の描写力に力のあるライトノベルだ。延期をくり返したことや、期待させて外伝を刊行したこと(女子高生の友情ものとして最高だったけれども)など、残念なことはあるが、それでも不思議な吸引力がある。一概に、9歳銀髪少女に黒タイツが異常なほど似合うことだけとはいえない。
不思議とファンたちは隠れた名作のような扱いをするが、少女の強烈なツンデレ具合や、あまりにも進まない上に拡大していく構成、写実的な描写の連続など、妙にこり過ぎた印象がある。
無駄に書いたが、正直なところ、すっげー面白い! すっげー幼女がエロ可愛い! 女子大生もエロい! だけの三口で僕は終えておきたい。