葉山透 9S(ナインエス) 3

地上と地下を支える柱に挟まれた球体に封された、峰島勇次郎が創造した遺産”天国の門”。そこには真目家の家紋が刻まれていた。関わってはいけないはずの両家の過去には何があったのか。調査に乗り出した真目麻耶の前に、暗殺者集団”ミネルヴァ”マジシャンが現れる。その隣には意外な人物が・・・・・・。
新キャラを出すだけでなく、1,2巻に登場した人物たちを活かしながら、アクション多彩に読ませるシリーズ3巻。おお、お前がサポート役になるのか! と嬉しい驚きが重なっていく。高速で走るリニアモーター車内、車外で繰り広げられる戦闘も、意外な伏線がでてくるので侮れない。ああ、僕はこういう雑多でありながら、グイグイ読ませるブラフだらけのエンターテイメント小説が読みたかったんだと、手が止まらない。