<<氷と炎の歌>>第2部『王狼たちの戦旗』を再読。表紙はシオン・グレイジョイ。鉄諸島の王バロン・グレイジョイの反乱は、北の統治者エダード・スタークによって鎮圧された。そのため、バロンの息子シオンはスターク家の被後見人として送り出される。そして10年。ロブ・スタークたちと全土を巻き込む戦争に参加するも、意外な選択をするシオンだった……。いやもうサークルクラッシャーとでも呼ぶか、サンサと並ぶKYぶりを発揮するというか。10年もスターク家(内陸)に送られた、グレイジョイ家(孤島)の不遇な後継者でもある。
マーティンは、世界の広がりを見せるのが上手い。不必要に広げない、あるものを上手く使う。その過去を抉り出す。第3部『剣嵐の大地』でのマーテル家も、早々に歴史の語り手になってしまうわけで。
王狼たちの戦旗〈2〉―氷と炎の歌〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: ジョージ・R.R.マーティン,George R.R. Martin,岡部宏之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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