うえお久光 紫のクオリア

毬井ゆかりの目には、自分以外の人間がロボットに見えるという。友人の波濤学、通称がくちゃんは凡庸性能が高いロボットだとほめられても、どうなんだろう。そんな非凡な少女の周りで起こる事件に、あたし波濤学は巻き込まれてしまい……。
毬井ゆかりと、その親友である波濤学の二人の少女が、お互いを守るために奮闘する。それぞれを主人公格にした二編と、エンドロールで流れるようなオマケを一編収録。生まれもって能力を持った少女と、勝手に能力を得てしまった少女の対比は、実にうえお久光らしく、その書きかたに一人のファンとして満足以上のものを感じた。

紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)