ロバート・チャールズ・ウィルスン 無限記憶

地球が不思議な膜に包まれ、人類は宇宙の時間から大きく取り残されてしまった。そして……。シリーズ1作目『時間封鎖』(感想)に続く2作目。30年後を舞台に、現象解明の進展もわからない彼らに、大陸を覆う謎の降灰が襲う。前作は洋物青春ものとして大満足であり、昨年のベストだった(08年度読んでよかった本)だけに、謎に迫るも中々前に進めない今作は、違う作品を読んでいるようでもあった。謎解明を期待してしまうだけに、スケール大きいSFを毎回盛り上げて読むのも難しいのか。
時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫) 時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫) 無限記憶 (創元SF文庫)