Steins;Gate シュタインズ・ゲート + 追記 + 追記

殺されたはずの天才脳科学者・牧瀬紅莉栖との再開。さっきまでなかったラジオ会館に墜落した謎の人工衛星。誰もいなくなった秋葉原。原因不明の現象。それは、過去へと送れるメールが引き金だった。未来ガジェット研究所のラボメン率いる岡部倫太郎は、自ら発見した新たなる理論を使い切ることはできるのか。プレミア価格のPCと研究機関“SERN”の目的。そして、止められない仲間の死。これも、運命石の扉シュタインズ・ゲート)の選択なのか……。
前評判高さから体験版をやってみるも、主人公の厨二病っぷりに10分と経たずに挫折。しかし友人とODSTをプレイしてみれば、みんなシュタゲ脳という悲劇。死んで復活はタイム・リープ。@ちゃんねる用語の連発。挨拶は「トゥットゥルー」と「エル・プサイ・コングルゥ」。あまりにも孤独すぎてプレイした次第。ともかく……。
中盤までは一筋の時間ライトノベルを読んでいるのと変わりないが、時間移動とメール(選択肢)を活用するようになってからは、一気に盛り上がってくる。自分の思いを貫き通すか、それとも消えていくヒロインたちとの記憶を選択するか。この辺りがキャラクタの濃さをプロットにからめて活かしている。主人公の厨二病を使った紅莉栖シナリオは既視感はあるものの、声優の魅力もあって一見の価値がある。とくに最終章に突入した際の展開に、このテンション上がりっぷりは、葉山透『9S 6』ラストぶりか。Xbox360を持っているならやって損はなし。


そうそう、ミステリ好きからの視線で書くのを忘れていた。
伏線のはり方は素晴らしいんだけど、回収される際の見せ方が面白い。(ノベルスゲームをほとんどプレイしない身で書くが)実にゲームらしい展開をしていて、主人公と同時にプレイヤも驚く作りになっている。もう1つ、最終章になって明かされるある正体は、実に見事なミス・リードになっている。僕はこれだけでプレイして良かったと考えている上、是非ともミステリ・ファンに薦めたい。


あらためてプロモーション動画を見ると、そんな所から騙してんじゃねーよ! 感。なにこれ怖い。既にプレイし終えた人は是非見てほしい。最後の台詞はオタク心を揺さぶりすぎる。

Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (通常版)

Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (通常版)