アダム・ファウアー 数学的にありえない

将来を有望視された数学者ケインを襲った神経失調。一発を狙った賭けポーカーの結末は1万1千ドルの借金。絶望状態になったケインに残されたのは、奇跡の能力”ラプラスの悪魔”だった。全ての確率を見通すその能力を巡って、アメリカ政府の組織たちがケインの能力に気づき、彼の捕獲を狙う……。
松岡圭祐の<<千里眼>>シリーズや、ダン・ブラウンダ・ヴィンチ・コード』を彷彿とさせる、読み始めてしまえば一気に楽しめるアクション・スリラー系。ヒロインの唐突な心境変化に戸惑いもあるが、デート・ムービーらしい展開と思えば、楽しいところでもある。
数学的にありえない〈上〉 (文春文庫) 数学的にありえない〈下〉 (文春文庫)