森博嗣 そして二人だけになった ― Until Death Do Us Part

日本が誇る海峡大橋を支える巨大なコンクリート台。その内部に作られたシェルターに研究者など6名が招待された。特別な使用テストかと思われた密室で発生する殺人、そして完全閉鎖。盲目の若手科学者と、アシスタントはこの謎を解けるのか……。
出張中に捨てるか売れるかできる本をと、古本で購入。ロンドンの徒波書房で売った。本作品では2段階の大掛かりなトリックが魅力。しかし最後のトリックがわからなかったなと再読して、ようやく消化。1段階目だけで十分な驚きに満ちているのに、どうして2段階目を入れたのか謎だったが、それも何となくわかった気がする。これ森博嗣版『ドグラ・マグラ』だったのではないか。多くの解釈が可能なようで、実は一つのみという(と書いて、投げっぱなし)。

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)

そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)