Mary Tomalin The Boxers

ある朝、家政婦が刑事ミカエル・ボクサーの死体を発見する。彼は嫌われ者で、妹と仲が悪いことでも有名だった。前日の晩、借金返済に困った妹が来ていたという目撃情報があり、彼女は逮捕される。法廷のみを舞台に、様々な証人が事件の全体像を露わにしていくが……。
Penguin Readers Level 3より。原告・被告のやりとりは陪審員がいるためスリリングになり、気がつけば徹夜本級の1作。脚本スタイルで書かれたミステリで、最後の最後で驚かされることになるだろう(いやもう僕がアホというかマヌケというか)。どうしても簡訳は話がザックリと大味になりすぎるのだが、このオリジナル作品はサッパリしたまとまりある仕上がりで、僕としてはもっとも薦めたい作品である。

The Boxer (Penguin Joint Venture Readers)

The Boxer (Penguin Joint Venture Readers)