嵐が迫る夜、精神病院を出発した死体運搬車から1人の男が起き上がった。彼の名は脱走者マイケル・ルーベック。その足取りはインディアン・リープ事件の被害者、不利な証言をしたリズへと向かっているのか。精神病院、警察、そして賞金狙い達の追跡が始まる……。
序盤から不思議な違和感を覚える設定がいくつかあり、リンカーン・ライムで挙げられる代表作に比べると、最終的に美しく活かされてはいない。ディーヴァーの出世作と呼ばれる作品でもあり、読ませる作風は今と変わらない安心作。インパクトの強さは魅力的で、ここから今へと磨きあげていったのかと思うと、実に興味深い作品であることは確かだ。
- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,飛田野裕子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/05
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,飛田野裕子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1998/05
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (4件) を見る