ディーン・クーンツ ウォッチャーズ

希望を捨てた男トラヴィスは、森の中で不思議な犬と出会う。まるで知性を持っているような、それでいて何かに脅えているような……。その頭脳からアインシュタインと名付けた後、彼は奇妙な背景に巻き込まれていく。彼の生みの親とは、そして追ってくる影の正体とは……。
何ともゆったりとした出始めにも感じたが、事が起こるとノンストップ小説に。孤独な主人公と犬との交流が始まってしまえば、文句なんてないよね。某アニメ作品の使い方がねもう、小道具が巧みで(そういった手法に弱いのもある)、大きな構成を一気に読ませ、細かいことが印象に残る。読書疲れの際は、クーンツ長編を読んでいこう。

ウォッチャーズ〈上〉 (文春文庫)

ウォッチャーズ〈上〉 (文春文庫)

ウォッチャーズ〈下〉 (文春文庫)

ウォッチャーズ〈下〉 (文春文庫)