シーリア・フレムリン 泣き声は聞こえない

マタニティウェアに身を包み、町を歩けば好奇の視線にさらされているのは、15歳の少女ミランダ。まだまだ受験も遠く、だけど青春と恋に憧れていた少女のお腹には、ただの詰め物がされているだけ。どうして彼女の身にこんなことが!?
桜庭一樹が青春の1冊に挙げた帯で購入した……はず。このタイトル本当良いよね。どうして妊娠を演じているのか、その後どうなるのかと、青春小説とサスペンスが見事に混ざり合った1作だ。ごく普通の生活の中で、どう恐怖に変わっていくのか。この見せかたが女性作家らしいと思わせる(宮部みゆきに感じるような素晴らしい部分が)。

泣き声は聞こえない (創元推理文庫)

泣き声は聞こえない (創元推理文庫)