小さな地方都市のしがない新聞記者マリガン。町を揺るがす放火魔を自分ながらに追っていた。連続する事件の結果、遂には子どもや幼馴染の消防士が亡くなった。愛する町のためにマリガンは奔走する。しかし、事件はただの連続放火とは思えない表情が現われた……。
新生ポケミス第5弾は、エド・マクベインが絶賛した記事から生まれ、さらには『二流小説家』(感想)、『逃亡のガルヴェストン』(感想)を落としてまでマジっすか!? とアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞した本書。すごく、普通の良作ミステリでした……。癖もなく、デビュー作らしすぎる感のあるプロットも(わかっていただけると思う)。それにしても『二流小説家』、『湖は餓えて煙る』(感想)を訳してきた青木千鶴は本当読みやすい。訳惚れしそう。
- 作者: ブルース・ダシルヴァ,青木 千鶴
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 新書
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