ブルース・ダシルヴァ 記者魂

小さな地方都市のしがない新聞記者マリガン。町を揺るがす放火魔を自分ながらに追っていた。連続する事件の結果、遂には子どもや幼馴染の消防士が亡くなった。愛する町のためにマリガンは奔走する。しかし、事件はただの連続放火とは思えない表情が現われた……。
新生ポケミス第5弾は、エド・マクベインが絶賛した記事から生まれ、さらには『二流小説家』(感想)『逃亡のガルヴェストン』(感想)を落としてまでマジっすか!? とアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞した本書。すごく、普通の良作ミステリでした……。癖もなく、デビュー作らしすぎる感のあるプロットも(わかっていただけると思う)。それにしても『二流小説家』、『湖は餓えて煙る』(感想)を訳してきた青木千鶴は本当読みやすい。訳惚れしそう。

記者魂 ((ハヤカワ・ミステリ1849))

記者魂 ((ハヤカワ・ミステリ1849))