湊かなえ 告白

幼い娘を学校のプールで亡くした女教師は、1学年終業式のホームルームで告白を始める。事故と処理されたはずだったが、あれは殺人だった。犯人は、生徒たちの中にいる……。
第6回本屋大賞受賞作を読んでみる。奇妙な独白に捕まってしまえば、そこからは止められることなく一気に読まされた。気持ちよかった。なんというか、読書の怪力っぷりを垣間見るような作品だった。明かされる事の真相、そしてまた真相、そのまた裏にあった物語……と大きく見せるが、実に小ぶりできれいだった。

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)