スコット・スミス シンプル・プラン

雪が降る大晦日、自殺した両親の墓参りへ僕と兄、そして友人の3人は車で走っていた。偶然にも墜落した飛行機を発見し、そこにあったのは440万ドルもの大金だった。3人は秘密をかかえたまま半年後、その金を配分しようと誓った。それは黙って我慢すればいいシンプルな計画だった……。
スティーブン・キング絶賛といい、粗筋からしてダメなほうにしか転ばねー! と思わせるアメリカン・ドリーム小説の傑作。やっぱり諦めようとする1人と、これで大丈夫! と確信するまた1人。ネタを出すタイミングと物語の波がとても巧みで、善悪の判断が鈍っていく登場人物たちにどんどん引き込まれていく。読み終わってからその上手さに唸らされる。

シンプル・プラン (扶桑社ミステリー)

シンプル・プラン (扶桑社ミステリー)