コリン・デクスター 謎まで三マイル

川で発見された死体は、首と両手足が切断されていた。被害者不明から始まる事件に、冴えきらないモース主任警部だったが、少しずつ全貌が見えてくる。死体は行方不明の大学教授であり、派閥が事件になったのだ。しかし、その行方知らずだった教授から手紙が届き、捜査はさらに難航する……。
どうして死体は切断されたのか? そもそも死体は誰か? を攻めていくWho done it? ならぬ、誰が殺されたのか。シリーズ・ファン向けの作品で、読めばわかるとしか言えないが、よくこんな事件をミステリに仕上げたもんだと。今回もファン恒例のモースの恋愛もあり。モースが淡い過去を回想するなど、素晴らしい(ラストいいよねぇ)。

謎まで三マイル (ハヤカワ・ミステリ文庫)

謎まで三マイル (ハヤカワ・ミステリ文庫)