山本弘 神は沈黙せず

フリーライター・和久優歌はカルト教団への潜入取材中、空からボルトが降ってくる現象に出くわす……。世界で報告される超常現象に引き込まれていく彼女と、ゲーム・プログラマーの兄・良輔。私たちがゲームで神になれるように、この世界も神の遊び場なのか。神がいるとすれば、その正体と、超常現象に意味はあるのか……。
UFO、超能力、宗教などなど、世界中で起こった超常現象を収集、分析した近未来SF小説。相変わらず、作品の気迫に一気に読まされてしまった。オカルトや歴史認識のネット論争もテーマになっていて、刊行当時(小説の舞台は2012年現代)から、情報速度が更新されて、情報量が増えても、何も成長していない。2004年年末に読んで以来の再読だから、8年ぶり!? 色々あったけど、僕も何も成長してないなあ。
神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫) 神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)