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ユッシ・エーズラ・オールスン 特捜部Q ― 檻の中の女 ―

コペンハーゲン警察の地下に、ひっそりと構えている特捜部Q。過去に起こった未解決事件を専門に扱う新部署に配属されたのは、事件による巨大なトラウマを抱えたベテラン刑事カールと、デンマーク語さえ怪しいが女性の扱いは超1流な変人アシスタント、シリア系アサド。先ずは結果を出さねばならんと、さっそく5年前に自殺で処理された女性議員失踪事件に着手するが、過去の捜査は十分ではなかった……。
”2011年度読んでよかった本”でも挙げた、デンマーク発の傑作警察小説シリーズ第1弾が文庫化になったのを機会に再読(初回感想)。『キジ殺し』(感想)『Pからのメッセージ』(感想)(2012年に読んでおきたい超傑作!)へと続く、堂々としたデビュー作の完成っぷりは何? ねぇねぇ? なんで傑作なの? 未解決事件を追う現代パートと、何もない部屋に監禁された被害者の過去パートが交差する構成は、まさかまさかの真相と結末に。そして終幕は稀にみる美しさ。読んでしまえば、また活躍を見たくなる、癖あるキャラクタたちの魅力。薦める意味もあるが、正直、続編読みたさに頼むから手にしてほしい。

特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕