トマス・H・クック キャサリン・カーの終わりなき旅

過去に息子を誘拐され殺された新聞記者ジョージは、20年前に失踪した詩人キャサリン・カーの事件に触れる。彼女を通して出会う、新たな面々。そして事件に興味をもった早老症の少女アリス。ジョージはアリスとともに、残された詩と小説から彼女の足跡を追うが……。
トマス・H・クックは前作『ローラ・フェイとの最後の会話』(感想)から読み始めたので、ベテラン作家なのにまだ作家性が分かっていない。クック=強烈なサスペンス作家だと勝手に想像しているだけに、また作品との齟齬が強い(僕の責任)。まったく違う落ち着いた作品なだけに、代表作だけでも読まないと。

キャサリン・カーの終わりなき旅 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

キャサリン・カーの終わりなき旅 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)