デニス・ルヘイン 夜に生きる

禁酒法時代のボストン。ギャングの下っ端のジョーは、素晴らしい女エマに出会う。そして彼女は、対立する組織のボスの女だった。しかしジョーは諦めずにエマを手に入れようとするが……。
警察の父と若手ギャング、組織のボス、見えない流儀とその流行り廃り。激動の中で、生き抜こうとした青年の成長譚。ルヘイン得意の過剰な暴力と家族愛を交えた物語は、そりゃ当然の面白さでしょう。我ながら残念だったのは、まだ『運命の日』を読んでいなかったこと。