殊能将之 ハサミ男

首にハサミを突き刺して残す、連続少女殺人鬼、通称ハサミ男。丹念に調べ上げ、目標にしていた3人目の少女が何者かによって殺された。その死体の首には、またしてもハサミが……。ハサミ男以外の犯行で、同じ獲物を、誰が、何のために!?
うおー、懐かしい、そして何度読んでも面白い。犯人を追うハサミ男と警察組織。それぞれのシンプルな視点が複雑化していくと思わせて、大変単純なところに落ち着く見事な作品。読書会で使いたいけど、説明が大変かも。どことなくマヌケなハサミ男が憎めないよね。

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)